悩ませていた頭に響いたセリフに思わず声を漏らす。
え?嘘?え、何が?え?
たぶんキョトン、としていたんだろう。理解できないフレーズに戸惑っていると
「だから嘘だって。」
「え、嘘なの…?」
困ったように眉を下げて笑う棗の顔が目に入った。
嘘なんて、絶対嘘だ。
「本当に?」
「本当だって。俺が嘘つくわけないでしょ。」
「え、だって棗「本当だってことにしといて。」」
本当だったらそんな悲しそうな顔しないよ。そう言いたかったけど遮るようにして呟かれた棗の声に口を閉ざす。
「………。」
「………。」
そのおかげでなんとも言えない空気が流れてしまった。何とかして、この状況。
思わず近くに立っていたエロ銀にhelp meの眼差しを送る。するとそれをどう捉えたのか、銀は。
「ゼアンっつーラブホに行「きません。」」
私の後ろから抱きつきながらそう言ってきたのだ。あんたに助けを求めた私が馬鹿だったよ。
ペシッと回ってきている銀の腕を強めに叩いて小さくため息をつく。なんだか一気に疲れが。
「ため息つくんじゃねぇよ、稚春ちゃん。」
「誰のせいでつくことになってると思ってんの?」
「え、世の中のせい?」
「お前だよ。」

