赤い狼 四






「…っ、」



「男前ー♪」




ヒュー♪と口を尖らせて銀が口笛を吹く。それに肘で攻撃をする、なんてそんな余裕はない。




とっさに赤くなっている顔を、俯いて長い髪の毛で隠した。




(なんてこと言うの、この人!)




ビックリどころじゃない。告白すら経験したことない私には刺激が強すぎる。平然な顔をして告白なんて。


塚、この場合返事とかした方がいいのか!?どうなんだ!?




ごめんなさい、とは言えない。だって棗自体は好きだし正直、こんな気がきく紳士的な人なんて居ないと思うし、顔も整いすぎてるし。文句つけるところなんてない。



だけれど、



(なんか違うんだよな。)




恋愛として好きだ、と言える自信がない。




「って、嘘だよ。」




「………うえ?」