「何てことしてんの!ホント、馬鹿なんじゃない!?」



「だーかーらー、そんな怒るんじゃねぇよ、稚春ちゃん。」



「怒るわ!!」



「あ、なんか俺ピーナッツ食べたくなってきたわ。ちょっくら取ってくる。」



「人の話を聞け!」




鼻歌と共に「ピーナッツ、ピーナッツ。」と呟きながら食べ物が並べられたテーブルに向かう銀に大きな声を浴びせる。


だけど、マイペース銀がそんな私の声を聞いて反省することなんてまず、無く。




「稚春ちゃんはピーナッツとカシューナッツだったらどっちが好きなわけ?」



「なんで喧嘩腰?」





マイペースさを更に極めるだけだ。




仕方なく、「カシューナッツ。」と答えると右手を上に上げて"了解"のサインを出す銀。






と、


「あ、忘れるとこだったじゃねぇの。」




銀がド派手なピンクの髪の毛と共にくるりと体をこちらに向けてニヤリと笑った。



それと同時に放物線を描きながら目の前に落ちてくるシルバーに輝くものを両手で受け止める。




「これ何?」



「俺の抜けた髪の毛を一本一本丁寧に純銀で固めた「ポーイッ。」」




気持ちわりぃな。