赤い狼 四






「たはーっ!」



「何その単語。」



「いや、単語じゃないんだけど。」




やっと出来た、っていう達成感の込もったため息だよ。と怪訝そうな顔をする慶吾にソファーに座りながら説明する。



っていうか今の単語だったら逆にビックリでしょ。"たはー"なんて言葉あんの?あるんだったらさっきの使い方以外で使う方法教えてくれ!





「いっただーきまーす!!」



「いただく。」



「ちょちょちょちょ、!!」




一人で考え事をしていたら箸を持っていて焦った。



え、ちょ。




「うまっ!!」



「……何?」




私の声も聞かずにハンバーグを口に入れてもぐもぐと食べる二人。


でも私への反応が全く違う。




優吾は私なんてお構い無し(もはや話を聞いてるかも怪しい)にハンバーグに食らいついているし、慶吾はハンバーグを食べながら私に怪訝な目を向ける。



優吾のはかなりムカつくけれども。話聞けって思うけれども。慶吾のもそれはそれでなんかムカッってくる。なんかさ、ちょっと馬鹿にしてない?