赤い狼 四






ケーキとココアを美味しく食べて、カフェから出ていったん部屋に戻った私たちはあれからずっと床やソファーに座ってテレビを見たりゲームをしたりしていた。



お昼に放送されているバラエティー番組とか、私が買っているアクションもののDVD見たりとか、あとは私が得意なテレビゲームしたり。



優吾と慶吾は結構強くて驚いたけど結局勝ったのは私。




優吾は「強ぇええ!!」とか言って驚き半分、喜んでいたけど慶吾は「チッ、」と。やたらと怖いブラックオーラを放っていた。恐ろしかった。




まぁそんな風に楽しく三人で過ごしていると、時間なんてすぐ過ぎて。






ぎゅるるるる…。





「腹減ったー!!!」



「確かに腹は空いたね。」



「死ぬっ!」



「くたばれ。」




お腹の虫が我慢できない、なんて声をあげる時間にいつの間にかなってしまっていた。




確かに時計を見れば6時半。どうりでお腹が空くわけだ。




「…夕ごはん、一緒に作る?」




「真面目に?」



「…マジ!?」




私の言葉を聞いた瞬間、キラキラと輝かせた瞳に可愛いなぁと頬を緩ませながら首を縦に振る。



すると「何作るんだ?何作るんだ!?」興奮した様子で私の腕を掴んできた優吾。




それを見て「お腹を空かせた小学生か!」と無性にツッコミたくなった。