「俺の誘いを断るなんてよー。」
「死んでも銀のお誘いになんかのらないからね。この先も、絶対!のらないからね!!」
「はーいはいはい。俺の魅力は稚春ちゃんには分かんなかった訳ね~。」
「魅力じゃなくてエロフェロモンでしょ!」
「それを魅力って言うんじゃねぇかよ。」
「言わないから!!」
「いいもーん。分かってくれるのは蝶子ちゃんだけだもーん。」
口を尖らせて人差し指同士をツンツンとさせている銀の頭に飛び蹴りを食らわす。蝶子って誰だ。
「また被害者作ってんのか!」
「違う違う。相手が勝手に俺のことを好きなのよ~。
一人でbarで呑んでたらスススと横に擦り寄ってきて『ねぇ、あなたが欲しいの。』とか言ってきたからもう止まんなくなっちゃってそのまま"ゼアン"で蝶子さんの「ぎゃー!それ以上言うな!!」」
私は改めて感じた。
コイツは地球の女の敵なんだと。
ぶるる、と体を震わせる。絶対にお前のお誘いなんか死んでもお断りだ。
絶対私と"ゼアン"に行っても「ひゅーひゅー。早く脱ぎなって稚春ちゃんよ~。」とか言ってからかうに違いない。
塚、さっき断ったら舌打ちしただろ。こっちが舌打ちしてぇよ。ふざけんなよ。

