「ぶはっ。」
「お前は水の中から出てきたカバか。」
あまりにも棗のキラキラオーラが眩しくて止めてた呼吸を再開させると、銀が意味の分からないツッコミをしてきた。
お前のツッコミは反応しずらいわ。
もっとこう、返しやすいツッコミとか出来ないわけ?これだからツッコミ初心者は…。
「……また妄想に入ったか。」
「入ってないわ。エロハゲ。」
「これがハゲてねぇのよ。」
いや、見て分かるし。ってかエロは否定しないんだね。エロは。
意外と自分のこと分かってるんだ。と感心の声を漏らす。
すると銀がニヤリと悪戯っぽく笑った。な、なんか嫌な予感……。
「あ?襲われたいのかよ?よーし。じゃあ今から"ゼアン"「行きません!!」チッ。」
私は素早く銀の暴走を阻止した。危なかった。もう少しで銀と大人の階段を登るところだった。
って、銀はもう大人の階段登りきって頂上に居るんだった。だってHE・N・TA・I銀だもんね。階段なんて登りきっちゃってるに違いない。

