肌をぞわぞわと立たせながら後ろを振り返る。
「すいませーん。鳳陽の右ストレートとmy brotherの踏んずけの感想を是非とも聞かせてもらいたいんですがー、お時間頂けますかぁ?」
そこには優魔が龍の体をツンツンとつつきながら茶化している姿があった。
つつかれている当の本人は
「総長を馬鹿にしてええと思っちゃあアカンやろ……。でも、ええパンチと踏んずけやったわ。」
真面目に優魔のインタビューに答えていた。馬鹿か。
「お。いらっしゃ~い!」
店内に入ってお店の奥にどんどん進んでいくと、厨房と思われる所から朋さんがひょっこりと顔を覗かした。
朋さん、本当にここのお店の管理主なんだ。
驚愕の意味をたっぷりと含んだ私の視線の先は朋さんのピンク色エプロンの右胸に付けられている金のプレート。
そこには黒の文字でハッキリと【管理主&オーナー】と書かれている。
「稚春も来てくれたのか?oh、感動の印に朋さんの熱烈なKISSを差し上げよう。」
「死んでも要りません。」
「………朋さんショーック!!!」

