「…なぁ、稚春。ゲームしようぜ。」




誰も喋らず静まり返った中、連が私にコントローラーを渡してきた。



多分、気を使ってくれたんだろう。




「連…。」



「裏ボスが倒せねぇんだ。やっぱり稚春が居ねぇと出来ねぇ。」



「よし!そんな時はこの稚春様に任せなさい!」




連の隣に座ってコントローラーを取る。



すると、連が


自分の名前に様付けんな。


と言って笑った。




「俺もやるー。」



「コントローラー二個しかねぇっつーの。」



「何でよー。」



「何も糞もあるか。二個しかねぇもんは二個しかねぇんだよ。」



「連も奏も喧嘩しないの!後で代わるから交代でやろうよ。」



「稚春が言うなら…。」



「さっすが稚春~。俺のマイハニーなだけあるっ!」



「あ゙ぁ゙?誰がお前のマイハニーだって?稚春は俺のだ。」



「いや、俺のだし。」



「やんのかこら。」



「上等。」



「もう、仲良くしようよ。」




何故か睨み合って喧嘩をしている連と奏。



そんな光景を見ながら少しだけ笑う。