それに、その歩くフェロモンだだ漏れ男と話していたのは間違いなく、
我等のお父さん的存在のあの人に間違いない。
いつも冷静な爽やかboyでもさすがにこの状況を見たら――――うん、間違いなく怒鳴られる。
それだけは避けたい。
エロエロ攻撃も、ガミガミ攻撃も想像しても身震いする程恐ろしいものだと分かっている私は
言葉にならない声で必死に連に訴えかけた。
―――のに。どうしてこの男は私の望んでいる反対の事しかしてくれないんだろう。
私がもがもがともがいて連に離れてと訴える中、連は微かに手の力を緩めた。
それまではぃぃ。本当に、それまでは。
だけど、ここからが問題で緩めた力をまた強くして
「何?他の処も舐めまわしたいの?」
とんでもない台詞を口にした。
えぇええぇ。何でそうなる。何でそうなるのっ!
大丈夫なの、この人の頭。絶対今日の連おかしいって!もういっその事、病院送りにした方がぃぃと思う。
少し危ない考えを持ちながら連には聞こえないように小さく息をつく。
なんかもう体液の味とかどうでもよくなってきた…。

