「やっと食う気になった?」
「いや、舐めまわすんでしょ?任せといて。」
ふふん、と得意気に笑って連の首筋を指でなぞると、連は顔を顰めた。
「得意気になるところじゃねぇけど。」
「いや、私舐めるの得意。だから得意気。」
舐める場所を決めて、分かる?と連に問い掛けると「分からねぇ。つーか分かりたくない。」って真顔で言われた。
ちぇっ、なんだよ面白くなっ。
そもそも連に同意を求めた私が馬鹿だった、と唇を尖らせながら連の首に顔を近付ける。
「食うなら早く食え。」
「うん分かった。全力で吸う!」
「…。」
ガッツポーズしてみせたら連に冷たい視線を向けられたけど気にしない気にしない。
「じゃあいくね。」
「優しく頼む。」
「どっちが男なんだか分かんないね。」
連の女っぽい台詞にフフッと笑って連の首筋に―――
「あーー!なんで今日に限ってこんなに仕事しなくちゃなんねぇのよ。」
「銀は今日だけだろ。俺は毎日なんだから今日くらい働け。」
カプリと吸い付いた。

