赤い狼 四






そもそも本当に砂糖の味なんてするのかな。



連が言ってる事が嘘だったら恥かくんだけど。


あ。でも女嫌いな連が無防備に私に首を差し出してくれたって事は本当に砂糖の味がするのかもしれない!




「連の体液って甘いの!?」



「おー、その通り。体液が甘くなるサプリメント飲んでっから甘いのー。」



「マジで!?」




連がヘヘッと笑いながら私を見る。


体液の話は冗談で聞いたつもりが本当だったらしい。スゲー。私の妄想が現実にある時ってあるのね。



なんかテンション上がってきた!



わくわくしながら連の首にそっと触れる。



体液がどうたらって言ってたけど、連すべすべしてるんですけど…


体液なんて出てないんけどこんなんで味なんてするのか?



いざやってみるとなったら疑問が沢山浮かんできて、連を見上げる。




「体液、出てなさそうだけど本当に味なんてするの?っていうかさ、何でそんなサプリメント飲んでるの?なんかメリットでもある?」




首を傾げて連に疑問を投げ掛ける私に、連が一瞬きょとんとした表情を見せて、その後にケラケラと笑いだした。