連のその行為を他人事のように眺めていた私はふと、連が私の首筋を舐めている理由が知りたくなった。
「…は、ァッ。ねぇ…おいひぃーの(美味しいーの)?」
未だリップ音を立てながら私の首筋を舐める連に疑問を投げ掛ける。
首に意識を持っていった途端、ゾクゾクと背筋に甘い快感が走った。
「フッ、……旨い。稚春も試してみる?」
何が面白かったのか、連は一回含み笑いを溢して――――妖しい笑みを私に向けた。
「え、ひゃめ(試)…?」
「甘いよ。砂糖食ってるみたいで。」
聞き間違いだろうか。と自分の耳を疑っていると、どうやらそうではなかったみたいで連は
「はい、ドーゾ。」
と私の首を舐めるのを止めて私の口から手を退け、首を傾けた。
「えっと…」
「砂糖だぞ?」
さっきまでの連の行為を私がやっていいものなんだろうか、と戸惑っていると
連が自分の首を指で指しながら妖艶に、誘うようにして笑った。
「本当に砂糖?」
「あぁ。信じれねぇなら食ってみろ。」
そろりそろりと連の首に手を伸ばす私を目を細めて見つめてくる連。
その視線がなんだかとても恥ずかしくて顔を俯ける。

