赤い狼 四






ちゅっ、ちゅっとリップ音を立てながら二の腕に口づけをする連。


次第にそれは激しくなっていって、二の腕の一部分を舐めたり吸ったりする。




「ちょっ、」




その行為の途中、チクリと少しの痛みが走ったけどその後に私の首筋を連が舐めるから気にしている暇なんてなかった。




「んー?」



「んー?じゃにゃい(じゃない)!どょこ(どこ)舐めて…ぁンッ」



「何って稚春の首筋…?」



「ひょりあえず、はにゃれて(取り敢えず離れて)!」




執着とも言える程、私の首筋を舌で舐めて甘い刺激と余韻を与える連。


塚、口に入れられている連の指が邪魔で上手く喋れない。



畜生むかつく!


なんだか腹が立ってきて連の肩をぐいぐいと押し返すけど



「にゃんてちひゃら(なんて力)っ!」



「まぁ、俺も一応男なんで。」



微動だにしない。



馬鹿!人でなし!変態!ハレンチ!


ニヤリと笑った連に心の中で悪態つくけど心の中の声は所詮、心の中の声で。



連には届いてなくて、まだ私の首筋や肩を舌で舐めなり唇で吸ったりしている。




そんなに舐めて、美味しいの?まさか、砂糖の味がするとか言わないよね?