赤い狼 四






「…何っ?」



「さて、強がりで強情な稚春がどこでギブアップするのか楽しみだな。」




クスリ、連は意味ありげに笑って首を触っていた手を服の中に入れる。



ブラジャーの上から背筋をツツツッと触られて、ぴくんと体が反応を示した。




「ぅ、はっ…」




ギブアップなんてしてやるものか、と連から与えられる甘い刺激に耐える。




「…これ、二重に付けられてる。独占欲強いな、俺等の頭は。」




すると、その間に連は何かを見付けたみたいで私の左耳辺りの一点を凝視していた。


けど、それはすぐに外されて――――





「俺だったらもっと目立たねぇ、違う処に付けるけど。」





私の肩で視線が止まった。




そしてそのまま背中から手を抜いて私の服の襟をぐいっと下に下げて




「ひゃ、」




あろうことか連によって露になった二の腕に吸い付いた。



チュウッと音を立てた後に、はむっとかぶりついて二の腕を舐める連。



おかしいかもしれないけど、その姿がとても様になっているように感じた。