「か、わ…?」
急に普段言われない単語を言われて混乱しながら連の言った単語を呟くと連がギュウッと力を強める。
「そうだ!可愛すぎだってっ。何なの稚春。俺を殺したいの?」
そう言いながらはぁっ、と吐息混じりの声を出す連。
そんな連に首を傾げて
「可愛ぃの?」
と呟くと、連が
「稚春の事だぞ、分かってんのか?」
と耳のすぐ近くで囁くように言うから顔がまた真っ赤に染まった。
「かかかか可愛くないよ!連、眼科行ってきた方がぃぃよ!」
「稚春は可愛ぃの!ぃぃ加減分かれよ!俺が可愛ぃって思うのは稚春だけなんだってっ。」
「連、今日おかしいよっ!」
「おかしくねぇよ!正常だ!稚春が可愛すぎるからこーなっただけの話!」
「だから可愛くないってっ!」
「だからっ!…………はぁ。もう止めようぜ。キリがねぇ。」
私と連はこのままだと永遠に言い合いが続くと気付いて、言い合うのを止める事にした。
「……………でもさ、本気で分かんねぇの?」
そして連が少し乱れた息を整えた後、妙に真剣な声で私に聞いてきた。

