でも、連はまだ黙って俯いたまま。
「え、何?もしかして、新たな虐め?虐めですか連さん。」
それはさすがの稚春ちゃんでも傷付くぞ☆と言ってまた連の肩をツンツンとつついてみる。
「…。」
でも、またしても無視を食らった。
何だ。本当に虐め実行してんのか。やんのかコラ。
話し掛けてもつついても反応を見せない連にぃぃ加減腹が立ってきた時、連がやっと顔を上げた。
「生きてるんじゃん!死んでないなら反応してよ。」
むぅー…、と頬を膨らませて連を鋭く睨む。
無視が一番辛いんだぞ、分かってんのかテメェっ。
そんな思いを込めて
「連のバカっ。」
フンッと顔を連から背けた。
「………。」
「………。」
「だぁああああぁあ!!!」
「んぎゃっ!?」
暫く連から顔を背けたままでいると、連が急に頭をワシャワシャと掻き乱しながら叫んで私を見てきた。
私はというと、連の急な言動に驚いたまま固まっていて。
「お前、可愛すぎんだよ!」
そんな私を連が顔を真っ赤に染めたまま抱きしめてきた。

