グイッと頭を連の方に寄せられて連の顔が近付いた。
「…っ、」
「じっとしてろよ?」
いきなりな出来事に思わず息を詰まらすと、それが連にも分かったのか連はフッと口元を緩ませた。
「れ…、」
「声出すの禁止。」
名前を呼ぼうとして口を開けると、連が私の唇に人差し指を当てる。
そして、シィー。と自分の唇にも人差し指を当てて静かに、というジェスチャーをしてきた。
「…っ、」
そんな連がいつもの連じゃないように感じて、ドキリと胸が鳴った。
きっと、顔が赤くなってるに違いない。
火照っているだろう頬を両手で包み込むように触れて確認すると案の定、熱かった。
その後すぐに連から見たら私の顔が真っ赤だと確信して、恥ずかしい気持ちが込み上げてきてもっと顔が熱くなるのが分かった。
悪循環だ、と感じながら視線を連に向けると連はニコニコと嬉しそうに笑ってて。
「まだ大丈夫か。」
またまた理解不能な言葉を呟きながら連が私の髪の毛を左耳に掛けた。
「ね、寂しかった?」
本日何度目かの質問を連が私の耳元で囁く。

