赤い狼 四






つーか一見ってなんだよ。そんな単位聞いた事ないんだけど。


絶対作ったでしょ。つい今さっき。




「やっぱり銀は馬鹿だったか…。」



「俺は天才だと最近気付いたんだよ、奏ちゃん。


だから馬鹿はあり得ねぇ。この俺様が馬鹿だったら世界が終わっちまうよ。」




だったらもう終わってるじゃないか。




銀は自分で恐ろしい事を言ってる事を分かってるんだろうか。


銀が馬鹿になったら世界が終わるって事は銀は今、馬鹿だから世界はもうとっくの昔に終わってたという事になる。



と、いう事は今俺がここに居る事がおかしいじゃないか。



というか、世界が終わるって…




「人類滅亡って事か。」



「そういう事になるかなっ。さすが奏ちゃん!」



「"奏ちゃん"って呼び方止めろ。」




ぃぃ加減馬鹿馬鹿しくなってきた。




つーか銀が馬鹿言ってる間に連の姿がなくなってんじゃん。アイツ、俺に厄介な銀を預けて行きやがったな。



俺だって稚春に逢いたかったのに。




ムウーと頬を膨らませてドアの方を横目で睨む。




早く連れて来てよ。早く。つまらないから。