始業式が終わり、担任が入ってきた。

「おはよー!!」

担任はとても元気な女の先生だった。

朝の短いホームルームが終わり、休み時間になった。

みんなはキャーキャー友達とお喋りしている。

「おはよう!!」

私の目の前に1人の女子がやって来た。

「おはよう…」

「私、杉村多恵!よろしくね!」

多恵はとっても明るい子。
それが第一印象だった。
「高根沢空…。よろしく」

「くぅ?可愛い名前だね!

「あ、ありがとう」

それから私と多恵はいつも一緒に行動していた。

多恵は明るいし可愛いくて
男子とも女子とも仲がよかった

だから多恵が他の子と一緒に居るときは私はいつも一人。

べつに寂しいなんて思わなかった。

多恵と言う心強い親友がいたから。