時間は流れ…放課後、帰ろうとした私と李子に、クラスの女の子が近づいて来た。


コレもまた来たぁ!!


「美名、逃げちゃダメよ」


李子に制服の襟首を掴まれ、逃げたくても逃げられない。


「離して李子!もう“質問”受けるのは嫌なの!!」


「あの子達初めてだから、ちゃんと話してあげなくちゃ」


真剣な李子に諭され、私の抵抗は止まった。


「あの…一条さん、伊集院さん、今お話してもいいかな?」


丸い目がカワイらしい女の子が、私達に尋ねた。


つい1週間前までは殆ど話した事無かったから、まだぎこちない空気。