一方慌てふためく私にくっついたまま、ナンパ男は楽しそうだ。


「は、離れてぇ!!」


「んーー…呼び捨てにしてくれたら離れる」


「なっ、あ、ひ、洋夢!離れてよ!」


嫌嫌ながら呼び捨てにすると、ナンパ…洋夢はアッサリ離れて、友達の所に移動。


全員が私を見て、ニヤリと笑った。


一瞬、悪寒が走る。


「「「末永くよろしくな、李子………美名」」」


気のせいじゃなければ……私の名前だけ、妙に強調された。


ただでさえ共学になって落ち込んでたのに、こんなヤツ等に関わってしまうなんて……


神様のバカーーー!!