物凄い形相で親友に訴えるが、取り合って貰えない。


「いいじゃない。今日から凛兎と時色共学になったんだから、仲良くしとこ」


笑顔で宣言する李子お嬢様。


仲良く!男嫌いの私が男と仲良くなんてムリに決まってるじゃない!


「嫌だよ!仲良くなんて出来な―――」


“出来ない”と言おうとしたら……両肩に何かの重みが加わった。


重みの正体は………私の後ろから抱き着き、肩から腕を投げ出している…………貝堀 洋夢。


「ギャアアアアアアア!!」


私は案の定力の限り叫び、何とか離れようとする。


何が起こってんの!?