好きになんかなるハズ無い!!

他の4人全員の視線が私に集まる。


気持ちを落ち着かせる為に、軽く咳払いした。


「す、すみません…………あの私、人見知りするタイプで……」


「ハァ?アンタ何言って――――…」


「黙ってようね!李子ちゃん!」


急いで李子の口を塞ぎ、どうにか誤魔化す。


私実際は人見知りしない方だけど、ここはこう言うしかないのよ李子ぉ!!分かって!!


モガモガいってる李子を無視して、お坊ちゃまトリオに向き直った。


「あ、あの私達用事があるので、もう失礼しますね!」


口からデマカセを放ち、グルリと半回転して背を見せる。