好きになんかなるハズ無い!!

相手が“男の子”ってだけで拒否反応を起こしてしまう自分が情けない。


「美名、出て来なよ…」


ヒソヒソ李子に耳打ちされるも、“ムリ!!”としか言えなかった。


「一条?一条って一条カンパニーの社長令嬢か?」


黒髪の男子が私の家の会社をズバリ言い当てた。


「ハ………ハイ……」


「――――君なんでそこまでオレ達にビビってんの?オレ等何にもしてないぜ?」


水色君が不思議そうに私に聞く。


ヴッ……やっぱり私の行動、怪し過ぎるわよね………


勇気ださなきゃ!!美名!!


バッと李子の陰から飛び出した。