キャアアア!!どうしよう!!


「李子……」


「美名、振り返らないで走って逃げよう!」


共学になったとは言え、お嬢様学校・凛兎学園の制服を着た女子が平日のこんな時間に公園にいるなんて絶対変。


緊張感溢れる表情の李子の提案に頷く。


大丈夫、どっちも顔は見られてない――――……


「……お前等、3日前に街でオレ達と会った女じゃねぇか?」


………え?


ちょっと待って……今の声私、聞き覚えあるよ?


ゆーーっくりと、声の主の方を振り返ってみた。


「あ、ホントだ」


「何やってんの?こんな所で」