「あ、あの、お気遣いは嬉しいんですが、友達が車を呼んでくれているので…ありがとうございます」


そうよ、李子!


李子ただ家に電話かけるだけのに、なんでこんな遅いの!?


バレない様に李子の方を見ると、楽しそうに会話中。


ああああ!あの子の長電話グセが出てしまっているーーーー!!


家に帰れば話せるのに、何をやってんのよぉ!!伊集院さん!!


私は逃げたいのを必死に堪えていたら、茶髪男子がジッと私を見てるのに気づいた。


な、顔に何か付いてるのかしら?


顔を手でペタペタ触るも、何か付いてる感触は無し。