好きになんかなるハズ無い!!

店員さんが丁寧に畳んでくれていたのでどうにかまとまっていた洋服達を畳まず袋に戻すのは、至難のワザ。


押し込み過ぎて、パンパンになる袋。


「ヤバイなぁ……入り切らないわ………」


私の手には、数着入り切らなかった服が残された。


李子の買い物袋に入れて貰おうかと考えるも、李子だって大量に買ってるし、ムリだ。


「しょうがない…李子の家の車が到着するまで、持ってるしかないか」


半ばあきらめて、服を持ったままベンチに座ろうとした時だった。


「――――コレ、使ったら?」


聞き慣れない声が私に向けられた。