「李子ぉ~~~…何なのこの展開ぃ~~~~っ!!」


涙目になりながら、李子に抱き着く。


背中を優しくさすられると、パニックになってた心がちょっとだけ落ち着いた。


「まさか凛兎が共学になるなんてね………」


「嫌だぁ……男の子と同じ学校なんて………」


「美名……転校とかするの?」


李子の手が止まって、悲しそうな声で尋ねられる。


お父様に頼めば、転校する事だって可能だ。


だけど………


「しない……李子と一緒に高校生になりたいもの」


頭を振りながら答えた。


来年はもう高等部にあがる私と李子。