我先にと納得出来てない生徒が、学園長を大声で呼び止める。


しかし学園長は最後に満面の笑みを振りまくと、幕の陰に隠れてしまった。


『で、ではこれで全校集会を終わります!皆さん教室に戻って下さい!』


男性教諭が必死にマイクを使って呼び掛けるも、効果は無し。


私はフラフラとしたおぼつかない足取りで、騒がしい体育館から出て行った。


せっかく女子校に入ったのに、共学になってしまう……


時色学園がお坊ちゃま学校だとしても、私には残酷過ぎた。


「美名!待って!!」


李子が全速力で、青白い私に走り寄って来た。