好きになんかなるハズ無い!!

そんで洋夢はそのまままた出て行ってしまったから、慌てて飛び起きた。


オレ等が寝ていた視聴覚室からは、普段オレ達が授業を受けてる教室が見える。


恐らく教室で寝てた美名が抜け出し、それを洋夢が窓から見つけ、追いかけたんだと推理。


「今、洋夢……美名って言ったよな?」


キョトンとしている利晴を引っ張り、オレも屋上へ急いだ。


かなり嫌な予感がしていた。


昔から洋夢はオレと一緒に騒いで、共学になってからは“あの子がカワイイ”とか言い合う今時の男子。


でもこの所美名に対しては……優しい目をしていたから。