洋夢がクイッと、会場の外に目をやる。


「え……でも……」


今日は李子の誕生パーティーだから、ちょっと気が………


モジモジしてると、トン…と背中を押された。


「行ってこいよ」


「気遣う必要無いぞ、洋夢には」


「ラブラブして下さ~~~~い♪」


並んで笑ってくれてる、慎之介と利晴と李子。


フッと涙が出そうになったけど、私もニッコリ笑って庭に出た洋夢の後を追ってった。


来た時は夕焼け空だった外は、今は星空にチェンジ。


洋夢の横に立って、キラキラ光る星空を眺めた。


「キレイだねぇ……空」