「イヤ、強いから。なあ美名もそう思うだろ?」


「え…えーーーっと………」


逞しい洋夢の胸から赤い顔を上げ、口ごもる。


「美名、なんですぐ否定してくれないんだよ!!」


洋夢が本気でショックを受けた様で、微妙に顔が青ざめていた。


「アハハハ!洋夢の方がヤキモチ焼きだから、安心しなさい美名ちゃん!」


李子がテレビで観た関西のおばちゃんみたいなポーズで私に言った。


李子は私と洋夢が“恋人”になったとクラスの女子が知った時、私がイジワルされない様に守ってくれた。


美少年トリオ・Lieのリーダーである洋夢。