好きになんかなるハズ無い!!

私はお料理を選ぼうと、お皿を手に取った。


さすが伊集院系列の最高級ホテル、お料理もメチャクチャ豪華で品揃えが抜群。


「何食べよう……」


「美名、コレウマイぞ」


慎之介が指差したのは、和食のテーブルにあったサバの味噌煮。


李子がすかさず慎之介のホッペを引っ張った。


「イッテ!!ふぁにふんだよ、ひぃこ!!」


何言ってるか分からなかった方……『何すんだよ、李子!!』と言ってます。


ホッペを引っ張ってる李子は、えいっと手を離してため息をついた。


「慎之介、美名サバ苦手なの忘れたの?バッカねーーー」