――――10月。


紅葉が見頃を迎え、車から眺める景色もため息が出る程キレイな日々。


私の目の前には、豪華なオレンジ色のドレスに身を包んだ李子が立っていた。


「李子、誕生日おめでとう!!ハイコレ、プレゼント!!」


「わぁ、ありがとう美名ーーー♪」


親友の嬉しそうな笑顔につられて、私まで笑顔になっていた。


今日は李子の、15回目の誕生日。


伊集院系列のホテルで1・2を争う最高級ホテルで、盛大なパーティーが行われていた。


「ねぇ、中身なぁに?」


髪をセットされ、メイクも施された李子はメチャキレイ。