好きになんかなるハズ無い!!

どうしたらいいのか分からない空気の中、伸びをして言ったのは………慎之介。


慎之介の表情も、いつも見慣れた笑顔に戻っていた。


「慎之介……」


認めて…くれるの?アナタも……


「洋夢、美名の事任せた。もし泣かしたりしたら……オレん家も貝堀家に車売ってやらねぇからな」


テーブルの上に、慎之介がグーを出す。


意味が分からない私と李子の前で、洋夢は状況を理解した様子。


満面の笑みを浮かべると、慎之介の拳に自分の拳を合わせた。


「ああ。出来る限り頑張るよ」


「できる限りって………全力で頑張れよ」