「お前達がお互いに本気なのは、よく分かった」


利晴が向かいに座る私と洋夢を見比べる。


「オレが立ち入る隙間は、一切無さそうだな………洋夢」


カチャ…


「美名の事、ちゃんと守れよ。じゃなきゃお前の家に家具売らねぇからな」


メガネをとった利晴は、フッと意地悪く笑いかけた。


洋夢・慎之介・李子・私、皆呆然。


利晴が私と洋夢がつき合うの認めてくれたのも理由の1つで、ソレは嬉しい。


だけど、もう1つポカンとなる原因が。


「なんだよ?」


「利晴………」


李子が口元を引きつらせて利晴をガン見。