恐る恐る2人に話しかけた。


上手く慎之介と利晴と目が合わせられなくて、足が震える。


「……とりあえず突っ立ってないで座れよ、美名。洋夢と李子も」


冷静な利晴に言われて、私と洋夢と李子はソファーに座った。


私達がお邪魔しているのは、利晴の家の篠巻家。


初めて来たけど、やっぱり高級家具メーカー篠巻グループの豪邸だけあり、ガッシリした家具が揃っている。


今腰かけたソファーも、かなり立派な出来映えだ。


「あの…その……」


向かいのソファーに座っている利晴の黒縁メガネが光る度、言葉が出なくなる私。