「キャーーーーッ!!」


髪の毛を2つに分け、細かいみつあみにした李子が、思いきり私に抱き着く。


抱き着かれた私は、やっとの思いでその場に踏ん張っていた。


く、苦しい……!!


「ちょっと李子っ!お願いだから離れて!!」


「イヤイヤイヤ、ムリムリ!!良かったね、美名ぁ~~~~♪」


李子はずっと私にくっついて離れず、耳元でキャーキャー騒ぐ。


呆れて頭を撫でてると、男の子2人と目が合った。


薄い水色の髪と、艶やかな黒髪の美少年2人。


………慎之介と利晴だった。


「李子、とりあえず離れてね」