好きになんかなるハズ無い!!

「別に………洋夢、明日の1時間目何だったっけ?」


フイッと洋夢の方に顔を動かす利晴だが、やはり何かバレてる気がしてならない。


「え?あっと……美術じゃなかったっけ?」


「フーン、サンキュー」


洋夢が何の疑問も持たなかった事に、非常に感謝した。


「ん?今何時だ?」


慎之介がケータイを出して、時間を確認。


次の瞬間、真っ青な顔で凄い勢いで体を起こした。


私も李子も洋夢も利晴もお兄様も、血の気が引いてる慎之介を見るしか無い。


「アワワ……ヤバイヤバイ………」


「慎之介?お前どうしたんだよ?」