好きになんかなるハズ無い!!

大の男嫌いなハズなのに、“もっと手握ってて貰いたかった”!?


バカバカバカ!誰にもバレてないと思うけど、恥ずかし過ぎるーーー!!


「ねぇ美名?本当にボーーッとしちゃって、何かあったんじゃない?」


「何でもないっ!」


心配する李子の言葉も、今の私には恥ずかしさを増長させるばかりだった。


洋夢と大吾お兄様の間に座ってる利晴が、汚れ1つ無いメガネ越しに私を見る。


まさか……バレた!?


私のとんでもない願望が、バレてしまった!?


「と、利晴………何か用?」


完全に引きつった笑顔で問いかけた。