好きになんかなるハズ無い!!

ソッと口に手を当てて、目をパチパチさせた。


李子は何も気づかなかったのか、男4人の方へ駆けてゆく。


でも私はその場から動けないまま、固まってた。


私……今洋夢の名前、呼んだよね?


別に用事とか無かったのに、どうして呼んじゃったんだろう?


慎之介と利晴だってこの場にいるのに………なんで?


そういや交流会の時も、洋夢にだけやけにドキドキしてたよね?私って。


「だけどアレは男嫌いの緊張で……」


そこまで言いかけて、やめた。


交流会での洋夢へのドキドキは、男嫌いによる物では無いと思ったから。