私は手を強く握りしめ、3人を同時に見据えた。


「私が誰を選ぶのかは、私が決めるわ。でもその前にアンタ達が険悪ムードだと、考えに集中出来ないのよ………」


Lieは…うん…時色学園生だったとは思えない位お坊ちゃまらしくない3人。


だけどケンカされたままなのは、どうにも嫌だった。


「だからお願い……私がこんな事言うのおかしいかもけど、仲良く出来ない………の?」


不安気に洋夢・慎之介・利晴を眺め回した。


美少年達が気マズそうに、床や天井に視線を逸らす。


やっぱり恋敵同士が皆仲良くって、ムリなの――――?