Lie3人も李子も、他の皆も驚きで固まり中。


勢い良くイスに座ると、李子が扉の傍から走って来て、私の横にしゃがみ込んだ。


「美名、とうとう決めたの?3人の中で誰選ぶか!!」


李子の目が昨日の様に両目ともランラン輝いている。


「んなワケ無いでしょう、まだ考えてる真っ最中よ」


ボソボソと答えるが、洋夢と慎之介と利晴は全員私のすぐ後ろに座ってる。


恐らく今の私の言葉はバッチシ聞こえただろう。


「…ケホッ」


斜め左の席の利晴が咳払いして、読んでいた小説をパタンと閉じたのが分かった。


「ん~~~…」