好きになんかなるハズ無い!!

急にもっともらしい事を言う李子に、返す言葉が無い。


確かにそうなんだけど、もし私が3人の内誰か1人を選んだら………その人は他の2人とどうなってしまうんだろう。


色々不安はあるけれど、私が考えて1人を選ぶ、もしくは皆断らないといけないんだよね………


「なんだか大変な事になっちゃったなぁ―――」


ボヤいて、出されたショートケーキを口に運ぶ。


口いっぱいに広がった最高級イチゴの甘酸っぱさが、胸を切なくさせた。


「にしても3人に同時に告られるなんて、美名モテ期来たんじゃない?」


李子がニヤリと笑った。