「ア、アレは、ただ素直な気持ち言ってみただけで………私アンタ等Lieのお陰でちょっとずつ男嫌い治って来たし、恋してみるのも悪くないかなと考えただけよ!!」


ベラベラ捲し立てたせいで、言い終わった後には息が切れていた。


ゴホゴホ咳き込む私を見ながら洋夢は体を壁から離して、私の前に立つ。


「じゃあ……オレにもチャンスあるかな」


憂いを帯びた瞳で見つめられ、鼓動が早くなった。


「洋夢、何言って………?」


「美名」


洋夢が右手を壁につき、私との距離を縮めた。





「オレ……お前の事、彼女にしたい」