あっけなく李子に負けた慎之介が抑え込まれるのを、私達は無視してカレーを食べ進めた。

(↑助けなよ!美名、洋夢、利晴!!)


「ひ…洋夢と利晴はどう?口に合った?」


私はドキドキしながら2人に尋ねた。


マズイとか思われてたらどうしようかと、夕食始まってからずっと不安だったんだよね……


スプーンを止めた洋夢がフンワリ微笑む。


「ウマイよ。さすが美名だな」


褒められた私の顔は、ポポッと赤く染まった。


良かった……おいしいって言って貰えて。


「ああウマイな」


利晴も満足そうに笑ってくれて、一安心だ。