「へっ?何が?」


「私美名が洋夢と慎之介と利晴に今みたいな笑顔見せたの、初めて見た!なんだか私まで嬉しいわぁ♪」


李子がオヨヨ…とハンカチまで出して泣きマネをするので、私の笑顔は苦笑に変わった。


大げさだよ李子は………


「別に…私犬のグッズ好きだから……」


犬が動物の中で1番好きなのは本当。


だがどうにもテレ臭くて、半分ウソをついた。


「へぇ…美名って犬が好きなんだな///」


落ち着かない洋夢が、私の頭に手を置こうとした。


一気に体がビクッと強張る。


触られるのは、ある程度なら平気。