好きになんかなるハズ無い!!

「私は家族にまで見離された女なのです…………」


机の上に、ダバーーーッと涙のみずたまりが出来た。


誰か助けてよぉ……


やっぱり転校すれば良かったのかしら?


でも李子と離れたくなかったし、中3で転校なんてかなり厳しいし…だからといって………


「ハァ……平穏だった頃が懐かしい」


まだ半月位しか前じゃない“凛兎学園”の生徒だった頃がここまで懐かしいなんて、私って年?


15歳にしては本当にババクサくなってしまったわ。


「穏やかに過ごしたいなぁ……」


下を向いていた顔を、ゆっくりと元に戻した。