「はい、どうぞ」
しばらくしてから満面の笑みで携帯を返してくれた。
「オレのアドレス登録しといたからなんかあったら連絡ちょうだい♪」
「はい?ぜ、絶対しないから」
「なんかあったらでいーよ」
なんて自己中心的なやつなんだろう。
「ありがとう。アンタのおかげでちょっとスッキリしたよ。」
キーンコーンカーンコーン。
いきなりチャイムが鳴り出して慌てて時間を見るとHRが始まる時間だった。
「わわわ。もうこんな時間!あのさ、御堂桐平は先に戻ってて!あたしこんな目じゃいけないからしばらくここにいる」
「んー?じゃあオレものーころ♪」

